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チェックシートの空欄提出を防ぐには?必須項目設定の使い方と運用の考え方

届いたチェックシートを開くと、重要な確認事項に限って空欄になっている。「異常なし」にチェックはあるのに、理由の欄には何も書かれていない。チェックシートを回収する立場の方なら、覚えのある場面だと思います。この記事では、空欄のまま提出される回答をどう防ぐか、必須項目設定の使い方と、必須にするだけでは防げない問題への対処を合わせて解説します。

必須に設定した設問については、未入力のまま提出されることを防げます。ただし、必須設定で防げるのは「未記入」だけです。回答の中身の質までは強制できないため、備考欄や記入例、差し戻しの運用と組み合わせて考える必要があります。

なぜ「後からの確認」ではコストが高くつくのか

不備のある回答が届いてから修正を依頼するのは、想像以上に時間のかかる作業です。

第一に、時間が経つほど確認のやり直しが必要になります。回答から日数が経ってから追加記入を依頼すると、当時の状況をもう一度確認する作業が必要になります。必要な資料や関係者への確認からやり直すことになれば、回答までの時間も長くなります。

第二に、差し戻しのやり取りが往復します。メールやチャットで「ここが抜けています」「修正しました」を繰り返すたびに、管理者と回答者の両方の時間が削られます。1件あたりは数分でも、回答者が数十人になれば無視できない量になります。

不備のある回答を提出後に見つけて修正を依頼するより、提出前に未記入を防ぐほうが、管理者と回答者の双方にとって負担が小さくなります。

必須項目設定で「未記入」を防ぐ

Excelの入力規則を使えば、入力形式や選択肢を制限できます。ただし、Excelファイルをメールに添付して回収する一般的な運用では、入力規則だけで「必須項目が空欄のファイルは送信できない」という制御まではできません。

回答フォーム型のツールでは、この部分を設問単位で制御できます。マモリスでは、設問ごとに必須回答を設定でき、必須の設問が未入力のままでは回答を送信できません。回答者はその場で入力を求められるため、必須項目の未記入を理由とした差し戻しを減らせます。

未記入による出し直しが減ることは、管理者だけでなく回答者にとっても負担の軽減になります。数日後に呼び戻されて当時の状況を確認し直すより、記入しているその場で完結するほうが、答える側も楽なためです。

全設問を必須にすると、回答の質が下がる場合がある

ここで一つ、実務上の落とし穴があります。空欄を防ぎたいからといって全設問を必須にすると、回答者は該当しない設問にも何かを書かなければ先に進めません。結果として、「該当なし」「特になし」とだけ書かれた回答が増える場合があります。空欄はなくなっても、判断材料になりにくい回答へ置き換わるだけでは、必須設定の目的を果たせません。

必須設定は、選んで使う機能です。考え方の目安は次のとおりです。

  • 判断に必ず使う設問(体制の有無、インシデントの有無など)は必須にする
  • 該当しない場合がある設問には「該当なし」の選択肢を用意する
  • 「該当なし」を選んだ理由も確認したい場合は備考欄を設け、依頼文や記入例で補足の記載を依頼する
  • 回答がなくても判断に影響しない補足設問は任意にする

マモリスでは、ラジオボタン・チェックボックス・セレクトボックスの設問に備考欄を追加できます。選択式で回答してもらいながら、必要に応じて判断の背景を記載してもらう欄を設けられます。

記入例で「何を書けばよいか」を先に示す

空欄や「特になし」という回答が生まれる理由の一つは、回答者が「何を書けばよいのか分からない」ことです。

設問に記入例を設定しておくと、回答者は求められている粒度を見てから書き始められます。「具体的に書いてください」と差し戻すより、「例:退職者のアカウントは、退職日当日までに情報システム担当者が無効化する」のような例を最初から見せるほうが、一度で使える回答が返ってきやすくなります。チェックシート単位では資料URLやファイルも添付できるため、回答にあたって参照してほしい規程やガイドラインを併せて示せます。

正答が決まっている設問では「正解設定」も使える

チェックボックス、セレクトボックス、ラジオボタンでは、正解となる選択肢を設定できます。社内ルールの理解確認や研修後の確認など、正答が明確な設問で利用できる機能です。

一方、委託先のセキュリティ対策状況や設備の状態を確認する設問には、単純な正解・不正解を設定できない場合もあります。事実確認を目的とするチェックシートでは、必須設定、備考欄、記入例、ファイル添付などと使い分ける必要があります。

現物の確認が必要な項目は、ファイル添付を必須にする

清掃状況や設備点検のように、文字の回答だけでは状態を判断しにくい項目もあります。この場合は、ファイル添付形式の設問を必須に設定することで、写真や帳票の提出を回答の条件にできます。

現物の記録が回答とセットで残るため、後から「実際はどうだったのか」を確認する場面で、言葉だけの報告よりも判断材料が増えます。

必須項目の空欄を減らすと、管理者の確認は「中身」に移る

必須設定と記入例で未記入と「書き方が分からない」問題を減らすと、管理者が必須項目の空欄を探す作業を減らせます。確認や判断の作業そのものがなくなるわけではありませんが、使う時間の中心を、形式のチェックから回答内容の検討へ移しやすくなります。

気になる回答への追加確認や差し戻しは引き続き発生します。マモリスでは差し戻し時にコメントを残せるため、どの項目をなぜ戻したのかが記録に残り、再提出後の確認も追いやすくなります。導入前後で確認業務の流れがどう変わるかは、マモリスを導入すると、セキュリティチェック業務はどう変わるかで扱っています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 必須項目を設定すれば、回答の質は保証されますか?

保証はされません。必須設定で防げるのは未記入です。中身の質を高めるには、備考欄や記入例で「何をどの粒度で書くか」を示し、届いた回答を確認して、必要に応じて差し戻す運用が必要です。

Q2. どの設問を必須にすべきか、基準はありますか?

「その回答が空欄だと判断ができない設問」を必須にするのが基本です。該当しない場合がある設問には「該当なし」の選択肢を用意し、理由の記載が欲しい場合は備考欄と記入例で補足を依頼したうえで、必須を絞るのが実務的です。

Q3. Excelでも入力規則で同じことができますか?

入力規則で入力形式や選択肢の制限はできます。ただし、Excelファイルをメールに添付して回収する運用では、入力規則だけで「必須項目が空欄のファイルは送信できない」という制御まではできない点が違いです。

Q4. 写真の提出を必須にできますか?

できます。ファイル添付形式の設問を必須に設定すれば、写真やファイルの提出がないと回答を送信できない形にできます。

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